短編小説

「リライト」

 

まず、すべてを消そう。

そこに絵の具を落とそう。何色だろう?

 

モヤモヤと霞んではっきりしない。

涙で滲むせいなのです。

 

一体私は何色なんだろう?

 

「ねぇ?何色なの?」

ずっとそれが聞きたかったの。

 

勇気が有れば良いのにな。きっと深い混沌(カオス)とした色になるかもな。

 

枕を濡らして今日は眠る。きっと、

 

カラフルな夢が待っていますように。