2024-05-01から1ヶ月間の記事一覧

短文小説(続き)

おはようございます。先日の短文小説の続きです。 「ふっ」と気づくと眠っていた。冷えたラーメンの固まった油まで飲む。 空は白けてまた朝日が「おはよう」と、頬を照らす。 冬の空は冷たい。 窓越しに、ラジオのノイズを聞く。 僕の手も冷たい。布団に入り…

短編小説

キラキラした冬の夜空にラジオを掲げて。 スイッチを押した。耳に入るのは「天体観測」誰もが知ってるヒットソングだ。 僕は窓を少し開けて、凍えたふりして カップラーメンをすする。ラジオが歌う夢をこっそり信じて、暖を取る。 明日には日が昇ることを信…

短編小説

「リライト」 まず、すべてを消そう。 そこに絵の具を落とそう。何色だろう? モヤモヤと霞んではっきりしない。 涙で滲むせいなのです。 一体私は何色なんだろう? 「ねぇ?何色なの?」 ずっとそれが聞きたかったの。 勇気が有れば良いのにな。きっと深い…

短歌

「 五月晴れ ゆらゆらゆれる 五月病 」 「はれ晴れと、願いをかけた てる坊主」 「 てるぼうず シトシトぴっちょん シトぴっちょん 」 「 ほととぎす 今か今かと 耳すます 」 「カエルさん あっという間に コックさん 」 ふきのとうより

少し短歌

「気づいたら まだ2時半で ハッとする。」 「6月に なったら 梅酒を作りましょう。」 「ねこがねる ねんねこ ねんねこ 猫が寝る」 ふきのとうより 暑い季節になってきました。でも気分はまだ春眠暁を覚えず 春よ おわるな!

短文小説

【抱きしめる】 赦して。間違えた僕を。 許してまちがえた…愛 許して下さい。間違えた未来を。 そうやってすすり泣いていた。百の夜を過ごした。 「許して下さい。」 いつの間にか僕は毛布に包まれていた。そのまま、布団の上から抱きしめられていた。 彼女…

短歌

最近作った短歌です。 みずみずしい スイカに 甘口 恋は辛口 溶ける日に 起きた頃には 朝顔とじん 折り紙よ どうして私の 心折る 窓ぎわで、空を見上げる クラフトボス 以上ふきのとうより

短文小説

「窓ぎわで 空を見上げる 午後3時」 窓ぎわに座りたくなる゛癖゛がある。 四角い窓、丸い窓、どんな場所も特等席だ! おやつの時間は雲が綿菓子に見える。 午後3時ひつじ雲はメエメエ甘かった。 今はとても変な天候だ。でも僕には大災害も関係ない。不謹慎っ…

短文小説

「心の矢」 切ないながら僕は君のただの脇役だった。 日が落ち没入していく心。真っ赤に陥ってしまった。 僕の心は 三本の矢みたく折れたがらないシンドローム(症候群)なのだ。 単語ガチャ 脇役 矢 没入 陥る

短文小説

海辺に足跡を残して君と僕は歩いた。 ピンクの桜貝を拾い集めるのは なかなか手間だ だけど、君と一緒ならば。 桜貝を見つけるたびに、君はきゃっきゃとはしゃぎ、僕は微笑む。 こんな心の空模様がいつまで続くのか。 僕は不安で幸せなのだ。 桜貝が君と僕を…

短文小説

「ジゴク」 輪廻転生とは「ジゴク」である。 けして廻りつづけることは楽ではない。 僕はそれを踏みつけて、高笑いをする為 生きることに決めた。 一瞬一瞬がどんなに貴重なものか 「考えたことある?」 知ったかぶって君は笑う。僕もつられて笑う。 このジ…

ふきのとう

はじめまして。ふきのとうと申します。日記的なものをぼちぼち書けたら良いなと思います。 音楽やもろもろ浅くお話したいです。気ままに星が流れるように。